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地球がバリバリ壊れていく様が圧巻で面白い。是非大画面、可能ならば映画館で見たかったと思わせる圧倒的グラフィック。そこに挟まれる人間ドラマは押して測るべしといいたいところだが、これが映像の圧倒感の前に霞みあまり気にならない。余計なことを気にせずに見られるこれはいいパニック映画!・・・と思いきやである。後半、特に最終盤は方向性がガラリと変わったのを感じた。人間ドラマの押し売りの開幕である。それまでこの上なく可愛かった(容姿の上でも!)聞き分けのよいチルドレンも暴走し始める。目の前の恐怖から逃げ惑う前半中盤のある種のリアリティから、現実的な利益・危険を顧みない「例の」空気が漂いはじめるのである。周囲の人達も次第にUSA!USA!モードに切り替わり一気にエンディングへ。最後の20分は必要であっただろうか問いたい。前半中盤のハチャメチャ感を許せた広い心は画面の波と同時にさらわれていったようである。嗚呼。とまあ以上のような所感はあったにせよ、最終盤までは細かいことを気にせず熱中して見られたことに間違いはないので、今パニック・ディザスター映画を見るならコレ!と言いたくなる要素は十分にあった。
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