評価： ★☆☆☆☆
嵐の後突然発生した謎の霧。

私の最も嫌悪するハリウッド映画の要素を見事なまでに兼ね備えた秀逸作品。脚本の全てに苛立ちを覚えよう。大半が予測可能な範囲で動き、演出のあざとさが最初から最後まで澄み渡っているのはある種芸術的か。この作品の全てはパッケージ写真に写っている子供と主人公の目つきに表れているだろう。ガキを始末しろという邪悪な念を押し殺すことはできない。唯一最後まで見るに至ったのはどう収束していくかを知りたかったからであるがなんとこれまたオチ無しという驚きの結末。呆気にとられてしまうこと必至。ミステリー区分というよりはSF区分が正しい。リアリティはないにせよ破損表現は多い。この内容をオチ無しで済ませられるという神経に驚愕するばかりなのであるが、その程は是非自分の目で確かめてほしい。テレビ番組用映画にうってつけの作品。