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理解できるできないではなく何かを感じる作品。些細なつじつまの不一致に気を揉むという難解さではない。何がどうなってるの?!と謎が謎を呼ぶ。ただ監督オナニー臭を極度に感じることはない。逐一場面の意図を考えると2時間はもたないので不思議な流れに身を任せるばかりであったが見終えて不思議な充足感がある。メッセージはいくらか込められていたに違いないが大方理解できない。最後の、「人は誰しも特別ではない」という言葉は、人間の自己愛の自覚を促すものであると同時に監督が自身に向けた皮肉だと理解した。人によってどの場面で何を理解し何を感じ取るかが必然的に異なるであろう奇妙な作品。シュールという形容がふさわしい。
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