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というテーマは初めに掲げるのは面白いのだが、中身は闘病ものに終わっているのでテーマが生かされていないのが残念。いうなれば、原題がmy sister's keeperで、これを見どころとして本来あげたかったのであろうが、実際のところ邦題の「私の中のあなた」が内容の主なのである。構成はというと現在進行中のことに付随する追憶という形で、終盤をまたずして涙を誘う面が多くあるという、実に「ズルい」展開なのである。私も実際制作側の意図する通りにティッシュペーパーを大量消費したことに疑いはないのであるが、ここまで泣かしたんだからという感覚で、本題のテーマのうやむやさ、適当な扱いに気付く力を鈍くさせようとする意図が見えるのである。その意味で邦題は的確だ。そして子供が訴訟を起こすというのは安い飾りにしかなっていない。癌と戦う家族の物語をヒューマンドラマとして見る分には普通に楽しめる内容になっている。
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